風車の大型化と風況観測
風車の大型化に伴い、従来の風況観測タワーではハブ高さ近傍の風速が測定できません。
【これまで】 | 【大型化】 |
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※風況観測タワーは航空法のため、高さ60m未満にする必要があります
※60m以上の計測の場合、航空障害灯の設置が必要となります
ドップラーライダー観測の必要性
ウィンドファーム認証では風車ハブ高さの2/3以上の風況観測が要求されています。
地形クラス | 最小観測高さ | 観測マストの代表半径 |
平坦地形 | ハブ高さの2/3 | 10km |
複雑地形 | ハブ高さの2/3 | 2km |
出展:ウィンドファーム認証に関わる技術資料(一般社団法人日本海事協会)
- また、サイト風条件の評価MEASNET(第2版 2016年4月)においては
「風速計による計測結果をもとにしてそれ以上の高さの値を推定するために、追加のリモートセンシング機器を利用することができる」と記載されています
ドップラーライダーWINDCUBEの特徴
- 上空にレーザーを照射し、大気中のエアロゾル粒子を測定し風向風速を計測
- 最大200mまで計測可能。大型風車のハブ高さ、ブレード最頂点をカバー
- WINDCUBEは国内外で実績が豊富。日本でも最も利用されている機種
- 軽量コンパクト。重量45kgで人力でも輸送可能
- 電源オプションにより無電源地区での長期間連続稼働が可能
- ライダー対応独立型電源
観測タワーとの高い相関係数
LOW uncertainty verified against IEC met mast at DNV GL test site
DNV GLのテストサイトにおいて高い相関性を実証
日本国内サイト(緩やかな山岳地形)でも相関係数 0.99以上を確認(※WINDCUBE V2型)